2011年3月16日水曜日

タイムズ紙 被爆したときのサバイバルフード

2011年3月16日タイムズ紙 

 被爆による甲状腺がんの発症は、今もなお人々の記憶に焼きつくチェルノブイリ原子炉事故が引き起こした、もっとも悲惨な影響だ。東日大震災による福島原子力発電所のあいつぐ爆発で、放射能漏れが大きな問題に発展する中、日本当局は放射能から発がん性物質を取り除く、ヨウ化カリウム錠を配布している。

 15日、今回の原発事故の影響で放射能が広がる可能性のあるロシア、西部カナダ、アメリカでも、同類の薬が売り切れるという現象が起きた。アメリカのオークションウェブサイトebayでは、なんと14人が$540(約43千円)という額でのこの錠剤に入札をしたという。

 チェルノブイリの原発事故後、牛乳に含まれる放射能に敏感になっていたイギリス国民にとっても、今、ヨウ素を多く含む食品というのは、知っておきたいところ。イギリスではおなじみのタラはヨウ素が豊富。タラ寿司なんて、いかがだろうか。また、髪の毛の栄養補給にも効果的な海藻は、ヨウ素塩をたくさん含んでいる食品のひとつ。ほかにもチェダ―チーズ、練乳なども良いと言われている。イギリスの製菓会社マクビティーのヒット商品、クッキーにオレンジソースを含ませ、チョコレートでコーティングしたジャファケーキも、ある筋によればヨウ素を多く含むとのこと。しかし、マクビティー側は今のところ肯定も否定もしていなく、調べてみないとわからない、とコメントを残しているようだ。

 さて、今夜、どれだけのイギリス国民が海藻入りフィッシュパイ(イギリス伝統の家庭料理)をメインに、ジャファケーキをデザートに食べるのだろうか。

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