2013年2月11日月曜日

2012年3月18日日曜日

パリのブックフェア

3月16日、17日とパリのブックフェアに行ってきました!

今年のテーマ国が「日本」だったので、それでなくても日本に興味津々のフランスは、漫画コーナー、アニメコーナー、日本の古典などさまざまな趣向で日本を紹介していました。

日本からのゲストも豪華絢爛。ノベル賞作家の大江健三郎を始め、パリ在住の辻仁成、萩尾望都、綿矢りさ、江國香織、鎌田 慧など、そうそうたる顔ぶれ。やはりパリというところがいいのでしょうか? 日本では聞けない、贅沢なトークショーを堪能しました。個人的に残念だったのは、時節柄日本の原発の話が多く、日本人が口を揃えて「自分たちが以下に愚かだったか」を語ったことです。地震国日本での原発は問題だったにせよ、自国の電力の78%を原子力に頼っているフランス(原発異存率世界一です)に言われたくないわっ、て思ったのは私だけでしょうか? 

さて、日本といえばやっぱり漫画! 中でも一番人気は「NARUTO」であります。会場には巨大なNARUTO人形が飾られ、ナルトのお面をかぶった子供たちが跋扈しています。岸本斉史さんがもし英語やフランス語で漫画書いたら、絶対漫画界のビートルズになれるってこと、本人は知っているのかな? 


 







写真はNARUTO、日本の書籍コーナー(すごくたくさんあったのですがそのひとつです)、萩尾望都氏、大江健三郎氏です。

2012年2月16日木曜日

宇多田ヒカルの目撃情報

久々にツィッターでささやきが話題になっている宇多田ヒカル嬢。でも本人がどこにいるのかは謎、とされていますが、ロンドンでこのところ目撃情報が続いています。ロンドン三越でお茶碗を買っているのを見た、とか、高級日本料理レストラン「出船」で食事していた、とか。かなり信憑性がある情報のようです。ただの旅行というよりは滞在っぽい感じです。ロンドンで勉強でも始めるのでしょうか? 興味深いですね!

2012年1月13日金曜日

イギリスの医療はサバイバル



 イギリスは「ゆりかごから墓場まで」といわれるように社会保障が充実したイメージがあります。
 医療保健もナショナル・ヘルス・サービス(NHS)という国営の事業になっていて、イギリス人はもとより、住民登録をしている外国人も無料で医療サービスが受けられる、という気前のよさです。
 しかし、実際住んでみて感じるのは「ただより高いものはない」という事実。
 特に最近、キャメロン政権で政府の経費削減のスローガンのもと、いくつもの病院が統合や規模縮小になり、ますます不便になってきました。
 イギリスではGPと呼ばれる主治医に登録し、からだに異変があるとまず自分のGPに相談に行きます。風邪や切り傷くらいならGPでこと足りますが、専門医の受診が必要になると、GPが病院を紹介してくれるシステムです。
 しかし、自分のGPに予約を取るのですら、今日明日、というわけにはいきません。平均1週間程度かかります。そこから専門医の予約を取って次の病院に行かれるのは半月先、運が悪ければひと月もかかることすらあります。
 急病の場合はA&Eという救急病院やウオーク・イン・センターと呼ばれる救急病院があるにはあるのですが、ここもひどい混雑です。
 以前、1月2日の祭日に帯状疱疹でA&Eを受診したことがありますが、午後3時に受付をして、診てもらえたのが夜中の1時でした。
 祭日で当番医が少なかったのか、救急車で運ばれた患者も、車いすに乗って心臓モニターをつけた患者も、頭から血をだらだら流した患者もすべて気の遠くなるような時間を待合室で苦しみながら待っていました。
「今夜は7時間待ちですので、ご了承下さい」とのアナウンスに、絶望的な気持ちになったことを覚えています。
 ロンドン在住の友人は「胃がんの疑いがある」といわれた時点で、NHSで次の予約を取る代わりに、一番早い飛行機で日本に帰って入院しました。
 まさにイギリスの医療はサバイバル、の感があります。
お金のある人は、高額の民間医療保険に入ってプライベートのクリニックでさっさと診療を受けています。
 NHSの医師たちも、公立病院での勤務時間を終えると、プライベートクリニックでせっせとアルバイトをしているのが現状なのです。
 貧富の格差と、実際には不公平な医療制度。確かに無料の医療制度は理想ではありますが、こういった現実を目の当たりにすると、2~3割程度の自己負担で専門医にすぐ診察してもらえる日本の医療制度はすばらしいといわざるを得ません。
「日本はダメになってしまった」などという声を聞きますが、そういう方にはぜひイギリスの病院を受診していただき、日本のすばらしさを実感してもらいたいものです。
(写真/高速道路も医療も美術館もタダ、と高福祉の国なんですが…)

2011年12月7日水曜日

長靴を履いたネコ



長靴を履いたネコが3Dアニメになってロンドンで人気を呼んでいる。
あの、2階建ての赤いバスの側面などにイラストが描かれていたりする。
ところで、「長靴を履いたネコ」は英語に訳すとどうなるのか、おわかりだろうか?
直訳してA cat wearing a pair of bootsなんてやってしまいそうである。
そんなに単語は使わない。3語のみである。
『Puss in boots』これだけだ。
プスは、プシーキャットのプシーと同じだ。日本語にすれば「ねこちゃん」という感じ。
でもこの発想はなかなか外国人には出てこない。ネイティブの感覚だと思う。
ちなみに、イギリス人に「なぜ最初にaとかtheをつけないのか?」と聞いたら、「聞かれると困るけど、つけない」のだそうだ。
長靴を履いたネコ、を自力で英語にしたとき「Puss in boots」と出てくるまでにまだ100年くらいはかかりそうだ。

2011年12月6日火曜日

ポール・マッカートニーのコンサート・レポート


12月5日 ロンドン O2アリーナにて

日本人にとってはもはや宗教の域に入るザ・ビートルズ。その主要メンバー、ポール・マッカートニーを生で見られるまたとないチャンスはイギリスならでは。さっそく行ってきました。観客は熟年層から若者まで、子供連れで来ている家族もいて微笑ましい。100ポンド以上するプラチナチケットだったけど、ロンドン公演は1回きりということもあるのか会場は超満員です。メンバーはポールのバックバンドに加え、今回スペシャルゲストとしてストーンズのロニー・ウッドが「ゲットバック」で飛び入り参加、花を添えていました。
「やっぱりロンドンはいいよね、家に帰って来たって感じで。観客のノリも最高だしさ」とリラックスした様子のポール。さきごろアメリカ人女性と3度目の結婚をしたばかりですが、その話題には触れず、「オレさ、孫がいるんだよ。孫だぜ! おじいちゃーんなんて言われちゃって。今日も見に来てるけどね」(会場大喝采)
ホームグランドだとポールも饒舌です。
「ヘイ・ジュード」「イエスタデー」「レット・イット・ビー」などのスタンダードナンバーを始め、「ジェット」「リブ・アンド・レット・ダイ」などウィングスのヒットナンバーもしっかり織り込んで、ヒット曲を網羅、サービス精神旺盛のコンサートはさすがのひと言。35曲以上途中休憩もなく、2時間を超えるコンサートを本当に楽しそうにこなしたポールに拍手喝采でした。
ジョンもジョージも死んじゃうし、よき伴侶だったリンダも早世、なんかいろいろあったよね、ポールの人生。「ロング・アンド・ワインディング・ロード」を聞いてるとなんだかポールのしわが刻まれた顔が悲しくて愛しくて美しくて、ぐっと胸に込み上げるものがありました。
ポール、1回でも多く、すばらしい音楽を聴かせ続けてください、と祈らずにはいられない夜でした。
演奏曲目は以下の通りです。

Concert Set List

1. Hello Goodbye
2. Junior's Farm
3. All My Loving
4. Jet
5. Drive My Car
6. Sing The Changes
7. The Night Before
8. Let Me Roll It/Foxy Lady
9. Paperback Writer
10. The Long And Winding Road
11. Come And Get It
12. Nineteen Hundred And Eight-Five
13. Maybe I'm Amazed
14. I've Just Seen A Face
15. I Will
16. Blackbird
17. Here Today
18. Dance Tonight
19. Mrs. Vanderbilt
20. Eleanor Rigby
21. Something
22. Band On The Run
23. Ob-La-Di, Ob-La-Da
24. Back In The USSR
25. I've Got A Feeling
26. A Day In The Life/Give Peace A Chance
27. Let It Be
28. Live And Let Die(花火があがってド派手な演出。消防法大丈夫だったんでしょうか)
29. Hey Jude

First Encore
30. The Word / All You Need Is Love
31. Day Tripper
32. Get Back (with Ronnie Wood)

Second Encore
33. Yesterday
34. Helter Skelter
35. Golden Slumbers/Carry That Weight/The End

2011年10月18日火曜日

ポール・マッカートニーとイギリス


英国と言えばビートルズ。2人亡くなってしまいましたが、やはり英国のシンボルであることにかわりはありません。イギリス人にとってもビートルズは大切な世界遺産。とくにポールは「マッカ」と呼ばれ、まるで絶滅危惧種の朱鷺のような扱いで国民に愛されています。
このたび3度目の正直とばかり、アメリカのキャリアウーマン・ナンシーさんと結婚、話題を振りまきました。お披露目の意味もあるのか、12月には全英ツアーを決行、ロンドン支社のメンバーがロンドン公演の切符を運良くゲットしました。
さて、そんな「マッカ」の若き頃の手紙がリバプールで発見されました。ロンドンでオークションにかけられ、9000ポンド(約120万円)で落札されたというから人気は衰えず、です。
ちなみにこの手紙を見ると、ポールの字はなかなかの達筆であることがわかります。知性が漂う美しいペン字です。内容は初期の頃で、ビートルズのドラマーを求めている、というもの。ポールがビートルズのリーダーの役割をしていたことがよくわかります。
今度こそ幸せになってもらいたいものです。