2009年7月13日月曜日

海外のオフ会「フラッシュモブ」現象







インターネットなどの掲示板に書き込み、参加を呼びかけるオフ会。その欧州版「フラッシュモブ」が最近頻繁に行われています。
フラッシュモブはもともと、東京の渋谷で携帯を操る若者を見た外国人が作った言葉だそうです。
欧州で人気のソーシャルネットワーキングサービス、Facebook、Twitterなどで集合場所と時間を告知し、集まったメンバーで何かを行う現象のことを指すフラッシュモブ。名称こそ違うものの、オフ会に似た現象です。
6月27日には、前日この世を去ったキング・オブ・ポップ(ポップの王様)、マイケル・ジャクソン追悼を目的としてフラッシュモブが行われました。
東ロンドンのリバプールストリート駅に集まったメンバーたちは、マイケル・ジャクソンの名曲「ビリー・ジーン」を歌いながらムーンウォークで辺りを踊りまくりました。多数の参加者で駅前はぎゅうぎゅう詰め、おまけにみんな写真を撮ろうとカメラや携帯を掲げ持つ中動くのは困難でしたが、大変な盛り上がりを見せました。
マイケル・ジャクソンのニュースより以前からフラッシュモブは人気を集めていました。例えば今年の4月には、イギリスの携帯T-mobileがロンドン市内でフラッシュモブを決行。トラファルガー広場に集まった数百人で野外カラオケをするという内容でした。その群衆の中には、ロック歌手Pinkの姿も。この様子はT-mobileのテレビCMに使われました。
日本でも2ちゃんねるやニコニコ動画などで大規模オフ会が企画されています。特にニコニコ動画は企業も交えてコミュニティの広がりを見せています。
とてもよく似たふたつの現象ですが、海外のフラッシュモブに比べて日本の方が種類が多い分、マイケル・ジャクソンやT-mobileの現象のように目立ったものとして取り上げられないのかもしれません。日本人はハマる対象が海外と比べて多すぎるのでしょう。さすがオタク気質、自分だけのこだわりを見つけるのは得意ということでしょうか。

写真1:マイケル・ジャクソン追悼フラッシュモブ(http://www.youtube.com/watch?v=s_PbbzZhCtg&feature=related)

写真2:T-mobileフラッシュモブ(http://www.youtube.com/watch?v=AGiqKYIgAp4&feature=channel)