2011年3月16日 サイエンス・デイリー
アメリカのオンラインサイエンスマガジン、サイエンス・デイリーは、東日本大震災の影響で地軸が動き、一日の長さがわずかに短くなった可能性があると発表した。
研究科学者のリチャード・グロス氏は、1900年以来、5番目に大きなこの東日本大震災が、どのように地球の自転に影響を及ぼしたのかを説明している。今回の地震は、地球の回転をわずかに速くし、1日の長さを1.8マイクロ秒短くしたという。また、地軸は東経133度17センチ移動したそうだ。
グロス氏の過去の計算によれば、昨年のマグニチュード8.8のチリ地震では、一日は1.26マイクロ秒短くなり、地軸が8センチ移動したとしている。2004年のスマトラ地震では、6.8マイクロ秒、7センチ。「地球の回転は地震の影響だけでなく、大気風や海流によっての方が大きな変化を見せます。1年を通して、一日の長さは今回の日本の地震の550倍もの力で長くなったり短くなったりしているし、地軸も1メートルも動いているのです。」
このような地震による微々たる時間や地軸の変化は自然なことで、人々の日常生活に支障をきたす可能性はない、とグロス氏はかたっている。
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