2009年11月6日金曜日
飽食の時代
昨年に引き続き、オフィスのそばのサリー池ではハクチョウの家族が平和な生活を営んでいる。つがいのハクチョウとその子どもたち、という組み合わせだ。しかし今年は小さな異変があった。通常自然界ではハクチョウのつがいは卵を平均6〜7個産むがそのうちの2個しかかえさないのだという。数を制限して雛が餓死しないように本能的にコントロールしているのだろう。だが、今年はなんと、7羽すべてが孵化した。こんなことは初めてだ、と近所の人は言う。その理由は明白だ。ハクチョウ一家はこの一帯であまりにも有名になり、地域のペットみたいになった。みんなが入れ替わり立ち替わりえさをやっている。つまり食物に不自由しない、飼いハクチョウみたいになってしまったのだ。雛はみんな丸まると育ち、餓死どころか肥満に注意という感じである。それもどうかとは思う。
ただ最近、7羽目の子どもがいなくなった。誘拐か事故かわからない。近所の人がえさをやっていたらどうなったのか聞いてみようと思う。ベッカム一家のようにいつもウォッチングされているハクチョウ一家、7羽目の子どもの話もスクープされているに違いない。
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