2009年11月10日火曜日
Amelia's Magazine インターン不足の危機
アート系ウェブサイトAmelia's Magazineがインターン不足でパニックしているらしい。編集長が本を出すための準備に追われていて、インターンがいないとサイトが更新できないとか。そして現在のインターンが何人もいっせいにやめてしまうため、状況はかなり危険なもよう。「インターンが見つからないとこのサイトはもう終わりよ!」と編集長。
応募条件は即日から来年2月まで週4日勤務でき、文章が上手いこと。インターンといってもいきなりエディターに就任するため、担当するセクション(ファッション、アート、またはアース)に詳しくなければいけない。編集長の手料理が賄いとして出るが、給料は一銭も出ないので、アルバイトをするなどなんらかの形で稼いでいることも条件。「交通費がない」などの理由で出勤できないと困るかららしい。
日給500円で働く吉本興業の新人のほうがましかも‥ と思ってしまいそうだが、インターンの条件としてはまだましな方だ。イギリスの出版界ではインターンが無給なのは当たり前、普通は食事代や賄いは出ないし、交通費が支給されることもほとんどない。そして仕事の内容といえばお茶汲みに電話番。ファッション誌では撮影用の服などの手配やアイロンがけなどが基本。それはライター志望でも、スタイリスト志望でも変わらない。
Amelia's Magazineのように文章を書かせてもらえて、しかも賄いが付くというのは夢のような条件。自分が書いた記事がサイトに載ったり、エディターとしての責任を与えられることはインターンにとってもメリットがたくさんあるのだ。将来、就職にも役立つわけで、得られるものはタダ飯だけではなさそうだ。
Amelia's Magazineはもともと年に1回発行のアート雑誌で、編集長がまだ学生のときに創刊。それから10年間続いたものの、経済的な理由で今年廃刊となってしまった。今のサイトはほとんど趣味のようなもの、利益はゼロに近いとか。そう考えると無給のインターンしか雇えないのもわかる気がするが、サイトの運営をほとんどインターン任せにするのも勇気が入るのでは‥
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