3月11日の東日本大震災で福島の原子力発電所から漏れた放射能が、29日に英国に到達した、と新聞が報じた。
日本からの放射能が観測されたのはスコットランド・グラスゴーとオックスフォード州で9600キロの距離を漂ってきたことになる。
観測された放射能は、1986年ロシアのチェルノブイリ原発事故で漏れてやってきた放射能の1万分の1で、健康にはまったく影響のない量だという。
とはいうものの、こんなに離れた国までやってくるほどとは、本国の放射能の影響が懸念される。
2011年3月28日月曜日
ロンドン中心部での大規模デモ行進
2011年3月26日土曜日、ロンドン市の中心部で英国労働組合会議(TUC)が主催する大規模なデモ行進が行われた。
デモはイギリス政府の歳出削減に反対する労働者たち(教師や学生、国営医療制度「NHS」のスタッフ、自治体の公務員など)によって行われ、およそ25万人から50万人の参加者が記録された。この参加者数は2003年のイラク戦争に反対するデモ以来の規模。労働者による集会は午前10時ごろからはじまり、深夜にかけて暴徒化した人々と警官隊が衝突。英BBCテレビによると、214人が逮捕され、警官13人を含む66人が負傷した。
正午にはじまったデモ行進。ドラムやクラリネットの生演奏にのせて行われ、活気溢れるものとなった。さらに午後2時から、オックスフォード・ストリート近くの公園、ハイド・パークにて労働党党首、エド・ミリバンドによるTUCの活動を支持する演説が行われ、パレードは平和のうちに終わったかのように思われた。
しかしその後、一部の無政府主義者が暴徒と化す事態に発展。銀行や高級百貨店のフォートナム&メイソン、大手衣料品チェーン、トップ・ショップなどが標的となり、ガラス窓が割られ、カラーボールが投げつけられるなど、一時街はカオス状態に。いつもは観光客やショッピングを楽しむ人々でにぎわうピカデリー・サーカス、オックスフォード・サーカスの大通りは、一般車の交通が全て禁止され、警官とパトカーで埋めつくされた。
夜7時ごろ、警察のケトリング作戦(大量の警官が自ら壁を作り、暴徒の大群衆をひとつの場所に追いやり、狭い出口をひとつだけ残してそこからしか出られなくする策略)により、暴徒はトラファルガー広場に集められた。行き場をなくした人々は、その後も広場に残り、ゴミでたき火をはじめたり、大音量で音楽を流すなどお祭り騒ぎを続けた。最終的に街が静けさを取り戻したのは深夜の3時。大量のデモの残骸を残していったが、暴徒たちも帰途についた。
2011年3月18日金曜日
Metro 被ばく「大したことはない」-原爆経験者は語る
2011年3月18日のフリ―ぺ―パーメトロは、第二次世界大戦中、長崎で原爆の被害にあった山下和子さんへの今回の震災に関するインタビューを掲載している。
原爆が長崎に投下されたとき5歳だった山下さんは、現在71歳。原爆の本当の恐ろしさを知る山下さんにとって、東北大震災による原子炉の爆発で、人々がパニックを起こしているのを「大げさ」に感じているようだ。
傷ついた故郷への思い -学生たちにできること-


英赤十字社を通しての募金を求めると同時に、下の写真は、被災者に贈る励ましのメッセージを、街ゆく人々に記入してもらっている。
ロンドンだけでなく、イギリス国内のあらゆるところで、日本を助けようとする学生たちの運動が始まっている。イギリス西部に位置するブリストル大学の学生は、友人たちを誘い、手製のケーキやスナックを大学内のホールを借りて販売し、その売り上げを全額被災地へ送る活動を今週末に行う予定だ。
2011年3月16日水曜日
福島原発事故 日本は2年前に警告されていた
2011年3月16日 タイムズ紙
タイムズ紙によると、イギリス時間15日夜、ウィキリ―クスは日本は2年前に、国連の核監視機関から原子力発電所の安全規定の見直しを促されていた、と明らかにした。
日本はこれに性急に対応しなかった結果、今回の原発事故に至ったのではないかと、海外メディアではささやかれている。ヨーロッパエネルギー大臣はEUにある143の原子力発電所で、今年末までに耐久テストを実施することを発表した。イギリスでは日本のような大地震は起こらないものの、異常気象から生じる災害を受ける可能性は十分にあるため、検査を行う必要があるとしている。イギリスでは合計10あるうちのひとつの原発が2023年までに閉鎖される予定で、その代わりの原子炉が2018年、サマーセットに建設されることになっている。
原子力専門アドバイザーのジーン・マクソ―リ―は、福島の原発は、最悪の事態に対応できるようなバック・アップ用の冷却装置の設置を怠っていたと指摘し、環境保護団体グリーンピースに注意を促している。イギリスは日本の原発の盲点を手本とし、より安全な発電所を築く意気ごみのようだ。
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