5月6日の総選挙で、過半数をとった党がなかったため、保守党と自民党とが手を組んで、英国では65年ぶりの連立政権が誕生した。保守党党首のデビッド・キャメロンが首相、連立に組した自民党党首ニック・クレッグが副首相、ともに43歳という、近代民主主義に移行してからは最年少のトップである。
さてこのふたり、大人というか、マスコミを前になかなか息の合うところを見せている。記者会見で記者が「キャメロンさんは以前クレッグ党首のことを評して『悪い冗談だ』と言ってましたよね」という突っ込みに、いじけて会見場を立ち去るしぐさを見せるクレッグ氏にすがりつくようなボケをかましたりして、滑り出しでは「若さの協調」と「変化」をアピールすることに成功している。
選挙前には三つどもえの接戦が強調され、上記の2名に加えて現職の労働党首ゴードン・ブラウンも死力を尽くしたが、選挙日直前の「失言事件」なども影響して、ブラウンだけが敗れ去った恰好になった。それにしても、彼の失言「頑迷な」を表わす「bigoted」という単語、イギリス人でも「知らなかった」という人続出、そういう意味ではブラウン首相も最後に国民の啓蒙に一役買ったかも?
ちなみに18日、バッキンガム宮殿で新首相キャメロン氏の挨拶を受けたエリザベス女王、何と合計12名の首相に挨拶されたという記録を作ったとか。
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